学者たちを駁して

人文書中心の読書感想文

2016-01-01から1年間の記事一覧

2016年を振り返る(音楽)

今年聴いた音楽を気に入った順番に並べてみた。 音楽 The Avalanches『Wildflower』 清竜人25『Love & Wife & Peace』 Mayer Hawthorne『Man About Town』 cero『My Lost City』 Bobby Womack『Soul Sensation Live』 Tomato n'Pine『PS4U』 Bobby Womack『P…

2016年を振り返る(読書)

今年読んだ本を面白かった順に並べてみた。 1.マンガ 木多康昭『喧嘩稼業』7巻・最新話まで 沙村広明『波よ聞いてくれ』3巻まで 押切蓮介『ハイスコアガール』6巻まで 眉月じゅん『恋は雨上がりのように』5巻まで 石塚真一『BLUE GIANT』9巻まで 宮下英樹…

J=P・リシャール『ヴェルレーヌにおける「味気なさ」』(『詩と深さ』収録)

1961年にJ=P・リシャールの『マラルメの創造的宇宙』が出版された際、或る人々は、「彼が深さの暗喩に魅了されたこと、そして断片的な言語の向こうに"水面下のきらめき"をとらえようと望んだこと」を非難した。文学研究は既に成年期に達して心理主義200年の…

ヘーゲル『懐疑主義と哲学との関係』について

ヘーゲルは生前、自分の著作のごくわずかな部分しか出版しなかった。現在公刊されている彼の著作の大部分は、口頭で行われた講義を聴講者が筆記したものか、いくつかの下書きを寄せ集めた手記を収録したものがほとんどであり、生きているうちにヘーゲル自ら…

ブログ名の由来/はてなブログ5周年ありがとうキャンペーンお題第1弾「はてなブロガーに5つの質問」

8ヵ月以上ブログを更新していません。最後に書いたのは手コキについてのエントリーで、 このまま更新をさぼっていると品性を疑われかねないので、取り急ぎ更新致します。今月の11月7日でちょうど5周年を迎えるはてなブログが、キャンぺーンをやっていた…

上海护证紛失記 第二話 「打飛機」

中国のファミマにまつわる或る謎について書きました。

午前三時の思想/ドゥルーズ『消尽したもの』を出発点に。

サミュエル・ベケットのテレビ作品を論じたドゥルーズの評論『消尽したもの』を読んだ感想をまとめました。